アムトラック（Amtrak）乗り方・チケット購入・路線図 わかりやすく解説

アムトラック（Amtrak）は全米およびカナダの一部を結ぶアメリカの国有鉄道です。総延長距離は21,400マイル (34,000 km)に及び、毎日300本以上の列車が走っています。

代表的な列車はAcela Express（ボストン～ワシントンDC間）、California Zephyr（シカゴ～サンフランシスコ間）、Empire Builder（シカゴ～シアトル/ポートランド間）、 Lake Shore Limited（シカゴ～NY間）で、中でも最も速いAcela Expressの最高時速は時速150マイル（240km）です。

路線図は以下の通りです。アメリカの46州／500都市とカナダの9都市をカバーしています。

詳細はAmtrak公式ページから確認できます。

チケットの買い方

チケットはインターネット（Amtrak公式サイト）または駅のチケット売り場で購入できます。

今回は駅の自動券売機を例に説明します。

窓口やインターネットで購入するときも同じ要領です。

画面をタッチし、最初に「片道 or 往復（One-way or Round-trip）」、「人数（大人・子供）」を決めてから「行き先」を選択します。今回はボストンからフィラデルフィア（PHL）まで行くとします。

次に日時と乗りたい列車の座席を指定します。座席は左から右にかけてグレードが上がります。値段が表示されていない個所は売り切れ or 乗車する列車にそのグレードが存在しないかのどちらかです。値段は日々変動し、通常は早期であるほど安くなります。

列車が決まったら「氏名」、「生年月日」を入力します。

内容を確認し、問題なければ緑色の「支払い」ボタンを押します。

支払い画面に移ったら、クレジットカードまたはデビットカードを挿入して支払いを行います。

支払いが終わるとチケットが発券されます。インターネット予約であればメールでPDFのチケットが送られてきます。乗車時にバーコードをチェックされますので必ず持参します。Amtrakのアプリと連携するとApple Walletでもチケットを表示できます。

乗り方

ボストンのSouth Stationを例に説明します。

駅構内の様子です。構内には売店、カフェ、ベンチなどがあり、乗車前に食事を済ませたり車内用の食料を調達できます。

まずは電光掲示板をチェックします。自分の乗車する「列車の番号」、「ホームの番号」、「遅延状況」を確認します。ホーム番号（Track＃）は直前まで分からないことが多いため、見逃さないように（アナウンスを聞き逃さないように）注意します。

ホーム番号がアナウンスされたら列車に向かいます。乗客が一斉に動き出しますので、その流れに乗ると迷わずスムーズです。

今回乗車したAcela Expressは全席指定席です。チケットに印字された車両の座席を探します。

荷物は座席上部のコンパートメントに収納できますが、スーツケースなど大きな荷物は各車両の前後に用意されている専用の置き場に収納します。大型のスーツケースも入るサイズです。First-come-first-serve（早いもの勝ち）ですので空きがなければ他を探します。超大型の荷物や数量が多い時は保管サービスもありますので公式サイトでご確認ください。

列車が発車すると乗務員がチケットの確認に回ります。全席チェックされますのでバーコードを読み取ってもらいます。

Acela Expressでは無料のWi-Fiが使えます。高速で移動しているため時々通信が途切れますが、YouTubeがストレスなく見れるほど回線スピードは良好です。また、窓側の足元にコンセントが二口付いています。

Acela Expressには食堂車があり、軽食、スナック、ドリンクなどを購入できます。

食堂車の様子です。奥の窓口で注文します。この車両にはカウンター席が6席ほど用意されています。寝台列車などではきちんとしたテーブル席が設置されています。

その他Acela車内の様子です。車内の設備は日本の新幹線並みに充実していました。トイレも広くて清潔で快適です。

最後に

Amtrakについて解説させていただきました。アメリカは飛行機や車で移動するイメージが強いですが、列車での移動も快適です。今後旅行などする際には思い出作りの一つとしてAmtrakを体験してみてはいかがでしょうか。