アメリカの運転免許ガイド(全米50州の免許センターDMVリンク付き)

手続き

アメリカの運転免許証は、車の運転ができるだけでなく、身分証(ID)などその他多くの機能を果たすため、アメリカで新生活を始める人にとって必須のアイテムといえます。このため、アメリカでの運転免許証の取得は、渡米してから最初に取り組むべきことの一つです。

運転免許証は各州の運輸局(DMV:Department of Motor Vehicles)によって発行されるため、運転免許取得までのプロセスや規則は様々です。

以下で、アメリカ全土で共通するプロセスの概要についてまとめます。各州の詳細については、本記事最後のDMVウェブサイトリンク一覧より確認できます。

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アメリカの運転免許取得プロセス

アメリカで運転免許を取る場合、いくつかのステップを踏むことになります。すべての州で独自のガイドラインが設けられていますが、通常は以下のステップが必要です。

  1. 必要書類の提出
  2. 視力検査
  3. 筆記試験
  4. Learner’s Permit(仮免許)取得
  5. 実技試験
  6. 運転免許取得

必要書類

運転免許申請時には、通常は以下の書類が必要になります。

  • 身分証明書および居住証明書
    (パスポートやビザ、ガス・電気料金請求書など)
  • SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)カード
  • I-94(米国入国記録)
  • その他、州が求める書類

視力検査

メガネやコンタクトレンズを使用している場合は、矯正レンズを使用していることを示す「裏書き」が許可証に追加されます。免許取得後、運転中に車を止められ、眼鏡やコンタクトを装着していない場合は運転免許は有効とはみなされないため注意が必要です。

筆記試験

筆記試験では、道路交通法、安全手順などに関する論理問題や道路標識の解釈に関する問題が選択肢形式で出題されます。このテストに合格しないと運転免許は取得できません。Googleなどで検索すれば、各州の運転免許試験に対応した演習問題が見つかる場合がありますが、まずは各州のDMVウェブサイトをチェックし、公式交通ルールブックをチェックすることから始めます。

Learner’s Permit(仮免許)

筆記試験に合格すると、通常は日本の仮免許に相当するLearner’s Permitが発行されます。国際免許がない場合はLearner’s Permitにより各州が定めた条件のもと路上で運転することができるようになります。

実技試験

実技試験では、運転技能や交通ルールの理解度をチェックされます。試験を受ける場所にもよりますが、テスト中に歩道や縁石にぶつかったり、ブラインドスポットの確認や信号無視などをすると試験には合格できません。試験対策として、各地域の自動車教習所に入学することも一般的です。州によっては、事前の運転講習がいつでも無料でできる場所が用意されている場合もあります。

運転免許取得にかかる料金

州によって違いが大きい点ですが、通常は筆記試験、実技試験、本免許取得時に料金を支払います。マサチューセッツ州の場合、本免許取得までに約120ドルを支払います。

運転免許の更新

運転免許の更新日は最大で取得から5度目の誕生日まで有効ですが、就労ビザやI-94などの有効期限の方が短ければそちらが優先されます。

例えば、2022年1月1日に運転免許を取得した場合、最大で2026年の誕生日まで有効になりますが、ビザの期限が2022年12月31日の場合、その日が期限となります。

更新手続きは有効期限の1年前からできますが、ビザ等のステータスが変わっていないと延長されないため、更新のタイミングには注意が必要です。

更新料は有効期限や州によって異なりますが、最大でも50ドル程度です。

日本で取得した国際免許の取り扱い

アメリカは日本と協定を結んでおり、日本で取得した国際運転免許証は通常1年間有効です。有効期限や規制は州によって異なり、例えば入国後30日以内に現地の運手免許を取得するよう求める州などもありますのでチェックしておくと安心です。

全米50州の運輸局(DMV)リンク

各州の運転免許に関するルールや注意事項については以下のDMVリンクより確認できます。マサチューセッツ州の運転免許取得プロセスについては関連記事で詳しく紹介していますのでご参考ください。

関連記事:アメリカ・マサチューセッツ州 運転免許取得の完全ガイド

まとめ

日本で取得した国際免許には有効期限がありますので、渡米したら早めに現地で免許を取得するのが得策です。「自分は運転しないから関係ない」という人も、国内便の飛行機に乗るときや、ホテルのチェックイン、セキュリティの厳重な施設に入るときなど、アメリカで生活をしていると様々な場面で身分証が求められます。運転免許証を持っていれば日本で生活していた時のように身分証として効力を発揮しますのでお金と時間に余裕があれば取得すると便利です。

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