アメリカの水道水はTap Water（タップウォーター）といいます。
多くの日本人はアメリカの水道水は「そのまま飲めない」というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
アメリカの水道水は一応飲める
米国の行政機関であるCDCによると、「アメリカの水道水（Tap Water）は世界で最も安全である」とされています。
その根拠は、アメリカには飲料水に関する法律（Safe Drinking Water Act）というものが存在し、ほぼすべての州がその法律に従っているためです。
この法律に基づき、アメリカでは300項目の水質検査が行われ、その内容は都度見直されています。日本では50項目ほどですので、「世界一」というのがあながち間違いではないことが分かります。
このことから、アメリカの水道水は基本的には安全だと考えられます。
本当にみんな水道水を飲んでる？
答えはNoです。
前述のように、アメリカの水道水は安全性は高いのですが、殺菌・消毒過程で、塩素、カルキ、次亜塩素酸ナトリウムなどが添加されているため、飲料としてそのまま飲むことはあまりありません。
実際に私の周りでは、料理に使っている人はいますが、飲用水として使っている人はいません。
私も渡米して間もない頃に水道水が飲めるかトライしてみたことがありますが、その時に感じたのは「日によってぜんぜん味が違う」でした。つまり、違和感なく飲める時もあるが、薬品のような味がすることも結構あるのです。私はこれがダメで諦めました。
ちなみに、CDCは「世界一安全」と言いながらも、一方では「不適切に管理された配管などにより水質汚染が発生する可能性がある」とも言っています。これは推測になりますが、アメリカ当局は、”水源の安全性”は保障するが各家庭の蛇口から出る水までは保証していない可能性もあるのです。
特に、小さな子供を持つ家庭では飲料水の問題は切実です。気づかないうちに汚染された水を何年も飲んでいたということがないように、飲む水は調べたうえで納得し、自分で決めることが重要です。
私の住んでいるマサチューセッツ州では、以下のウェブサイトから飲料水の情報が確認できます。
Mass.gov – Drinking Water Health & Safety
どの水を飲めば安心？
大きく分けて以下の方法があります。
- スーパーなどで購入したペットボトルの水
- ブリタなどでフィルタリングした水
- 冷蔵庫に付属するウォータサーバーの水
これらの水を飲んでいれば安心と言えるでしょう。
このほかにも、水道管に浄水器を取り付ける方法もありますが、高額なうえに取り付け（工事）の手間がかかりますのであまりお勧めしません。また、宅配サービスのウォータサーバーの水も料理で使うことを考えると交換の頻度が高くなりコストパフォーマンスが良くありません。
私はブリタとPoland Springを併用しています。
Poland Springはいわゆる天然水（軟水）で口当たりがよいです。色んなサイズがありますが、一番大きいものにはコックが付いているので便利です。Targetでも買えますし、Whole Foods Marketではジェネリックの商品を出しています。
Poland Spring, Spring Water, 2.5 Gallon Jug
ブリタにも色んな形やサイズがありますが、料理で使うことを考えると大きい方が便利です。フィルターは1～2ヶ月（長期用だと6ヶ月）くらいで交換が必要です。
ちなみに、スーパーなどで水やビールなどの液体を購入すると、自宅に到着してから持ち運びが大変です。
そんな時に役立つのが以下のカートです。
Wellmax WM99024S Grocery Utility Shopping Cart
折りたたみ式なので、かさばらないうえに広げるとかなりの量の荷物が入りますのでおすすめです。我が家では手放せないアイテムになっています。
まとめ
アメリカの水事情について紹介させていただきました。水は毎日飲むものですので、リスクについてもきちんと理解したうえで最適な選択をすることが重要です。以上、お役に立てれば幸いです。
