アメリカでは交通事故が1歳から13歳の子どもの主な死因となっています。
そのため、チャイルドシートを正しく選び、正しく取り付け、子供の安全を守ることがとても大切です。
ちなみに、チャイルドシートは英語ではカーシート(Car Seat)と呼ばれるのが一般的です。
チャイルドシート基本事項
子供の成長に合わせて、車内での座り方も変わってきます。子供の体格や年齢に合ったチャイルドシートを使用しましょう。
すべてのチャイルドシートがすべての車種に適合するわけではないため、チャイルドシートが自分のクルマに合っていることを確認することが重要です。購入予定のチャイルドシートを試用して、クルマにうまくフィットすることを確認しましょう。
アメリカのチャイルドシートに関するルール
また、法規制の観点でも注意が必要です。
アメリカでは、州ごとに異なる法規制が敷かれており、チャイルドシート着用についてもルールが異なります。
例えば、私の住んでいるマサチューセッツ州とお隣のニューヨーク州では、以下のように異なります。
<MA州>
7歳以下または身長57インチ以下:チャイルドシート必須
8~12歳または身長57インチ以上:シートベルト必須
※違反すると$25の罰金
<NY州>
2歳未満または40ポンド未満:後向きチャイルドシート必須
3歳以下(40ポンド以上で膝/肩ベルトがない場合):チャイルドシート必須
4~7歳(ラップ/ショルダーベルトがない場合を除く):チャイルドシート必須
※違反すると$100の罰金
全米のチャイルドシートに関するルールは以下のサイトから確認できます。
お住いの州や地域がどのようなルールを設けているか、渡米後またはお子さん誕生後の早いタイミングで確認しておくと安心です。
チャイルドシートのタイプ
以上を踏まえ、お子さんの年齢やお住まいの地域に適したチャイルドシートを選ぶことが大切です。
アメリカで販売されているチャイルドシートは日本で販売されているものと規格が異なるものの、形状や使い方はほぼ同じです。
シートタイプには以下の4つがあることを覚えておくと便利です。
① 後ろ向きチャイルドシート
小さな子供が使うのに最適なシートです。ハーネスを備え、衝突時には子供を抱きしめて一緒に移動し、子供の脆弱な首や脊髄への負担を軽減します。
対象年齢:新生児~3歳
② 前向きチャイルドシート
衝突時に子供の前方移動を制限するハーネスとテザーが備わっています。
対象年齢:1歳~7歳
③ ブースターシート
(身長が低い)子供の座高を高くし、ラップ&ショルダーベルトが子供の腰と胸に正しくフィットするように配置します。
対象年齢:4~12歳
④ シートベルト
これは説明不要ですね。
対象年齢:8歳以上
チャイルドシートの選び方
シートベルト以外に関しては、ひとつの製品で前向き&後ろ向きを兼用したり、前向き&後ろ向き&ブースターのすべてをカバーする製品も販売もあります。
これらの商品は「コンバーチブルシート」、「コンビネーションシート」、「オールインワンシート」と呼ばれ、それぞれ以下のような意味になります。
コンバーチブルシート:
子供の成長に合わせて、ハーネスとテザーを使って後ろ向きシートから前向きシートに切り替えることができるシート。
コンビネーションシート:
子供の成長に合わせて、ハーネスとテザーを備えた前向きシートからブースターへと移行できる。
オールインワンシート:
子供の成長に合わせて、後ろ向きシートから前向きシート(ハーネスとテザー付き)、ブースターへと移行できる。
おすすめチャイルドシート
以上を踏まえ、全ての方にオススメできるのがGraco(グレコ)のオールインワンタイプのチャイルドシートです。
米Amazonの人気ランキングでも堂々の第一位です。
Graco SlimFit 3 in 1 Car Seat -Slim & Comfy Design Saves Space in Your Back Seat, Darcie, One Size
Gracoは世界で有数のベビー用品メーカーで、日本やアメリカを含む世界80カ国以上に展開しています。
多くの人に愛用され、安全性もお墨付き。
オールインワンなのでこれからお子さんが生まれる家庭に特におすすめですが、幅広い年齢のお子さんに使えます。
Gracoのフラッグシップモデルは450ドル以上しますが、この製品は必要十分な安全性と機能を備えて200ドル台と安価なのもうれしいです。
ある程度大きいお子さん(4歳以上)をお持ちの家庭には、シートベルトの前段としてブースターがオススメです。こちらもGracoの製品です。
ドリンクホルダーが付いていて持ち運びも便利。しかもシートは洗濯できるので、清潔に保てます。
最後に
以上、アメリカのチャイルドシートの選び方とおすすめの製品について紹介しました。
チャイルドシートは子供の命を守る大切なものですし、アメリカでは州によってルールが異なり違反すると罰金などが科されます。
法律やシートのタイプを理解したうえで、納得のいくものが選べるといいですね。