アメリカでは生卵を食べない?インスタポットで低温殺菌すれば大丈夫!?

生活

「アメリカでは生卵を食べたらだめだよー」といった情報は、アメリカで生活を始めたばかりの日本人は誰しもが耳にすると思います。

しかし、実際のところ「生卵?普通にたべるよ」といった人がいたり、「ロッキー(映画)で食べてから大丈夫なのでは?」といった素朴な疑問が出たりで、情報が錯そうしていているのも事実です。

そこで今回は、アメリカの生卵事情について私の知識・経験をもとに解説したいと思います!

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アメリカにおける生卵の取り扱い

アメリカで販売される卵は、サルモネラ菌のリスクを避けるために厳格な衛生管理のもとで出荷されています。多くの卵は洗浄され、冷蔵保存が義務付けられています。この過程で、卵の外殻に自然に存在する保護膜が取り除かれ、菌が卵内部に侵入しやすくなるため、保存方法に細心の注意が必要です。冷蔵保存を徹底することで、サルモネラ菌の繁殖を防ぎます。

さらに、アメリカでは「アメリカ農務省(USDA)」のガイドラインに従い、卵は通常、流通時に温度管理がされ、家庭でも冷蔵保存を推奨しています。日本と違い、アメリカの卵は常温で保存することが一般的ではありません。室温での保存は食材の腐敗を促進し、サルモネラ菌の繁殖リスクを高めるため、冷蔵庫での保存が重要です。

サルモネラ菌のリスクと予防策

アメリカでは、サルモネラ菌感染症が生卵を原因とする食中毒の主な原因とされています。そのため、特に免疫力が低い人々(高齢者、妊婦、乳幼児)に対して、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は生卵を避けるよう推奨しています。

サルモネラ菌のリスクを避けるために、アメリカでは以下の予防策が推奨されています。

  • 新鮮な卵を選ぶ: 賞味期限が明記された卵を選ぶことが大切です。
  • 冷蔵保存: すべての卵は冷蔵庫で保存し、使用前に十分に加熱することが推奨されます。
  • 「サルモネラ・フリー卵」の選択: サルモネラ菌に感染していないことが確認された卵(例えば、サルモネラ・フリー卵や「オーガニック卵」)を選ぶと安心です。これらは、生で食べることを前提に販売されているため、比較的安全性が高いとされています。

アメリカにおける生卵を使った料理

アメリカでは、生卵を使った料理は少なく、その多くは加熱を必要とします。生卵を使用した料理はデザートや一部のカクテルに見られます。例えば、クラシックなカクテル「シーザー」や「エッグノッグ」などでは、生卵が使用されることがありますが、これらは加熱されるか、アルコールによって菌のリスクが軽減されます。

生卵を使った料理としては、フレンチトーストのような料理が人気です。しかし、生卵を使用したメニューは、日本の卵かけご飯やすき焼きほど一般的ではありません。そのため、生卵を使用する場合は、サルモネラ菌対策を講じる必要があります。

生卵を安全に食べる方法

アメリカで生卵を安全に食べるためには、以下の点に気を付けることが重要です。

  • 低温殺菌卵を選ぶ: サルモネラ菌のリスクを減らすため、低温殺菌卵を選びましょう。
  • インスタポットで加熱: インスタポットを使って卵を加熱すれば、調理が簡単で安全に卵を楽しめます。
  • ミツワなどのアジア系スーパーで購入: 日本の卵を使いたい場合、ミツワなどで購入するのも一つの方法ですが、購入後の保存方法に注意しましょう。
  • サルモネラ菌のリスクを理解: 免疫力が低い人は生卵を避け、加熱して卵を摂取することを心掛けましょう。

低温殺菌卵

アメリカでは「低温殺菌(pasteurized)」卵が流通しており、この卵は特別なプロセスで加熱され、サルモネラ菌のリスクを減らしています。

低温殺菌卵は、加熱されているものの、過熱されずに卵黄や卵白が液体の状態を保っています。これにより、サルモネラ菌のリスクを大幅に減らし、生卵を安全に食べることができます。アメリカで生卵を食べる際には、この「低温殺菌卵」を選ぶのが賢明です。

ミツワやアジア系スーパーで購入

アメリカでは、アジア系スーパー(例えば、ミツワなど)で販売されている生卵を使う人も多いです。これらの卵は、特に日本や韓国から輸入されたものが多く、日本の卵かけご飯や生卵を使った料理を再現したい方に人気があります。ただし、これらの卵もアメリカの基準をクリアしているかどうかを確認する必要があります。

アメリカの卵は基本的に冷蔵保存が推奨されており、アジア系スーパーでも冷蔵された状態で販売されています。購入後は早めに消費することをおすすめします。もし生卵を使用する場合は、「低温殺菌卵」や「サルモネラ・フリー卵」を選ぶと、リスクを減らせます。

インスタポットで調理

アメリカで近年人気を集めている調理器具「インスタポット(Instant Pot)」を使えば、卵を簡単かつ安全に調理することができます。インスタポットは圧力鍋、スロークッカー、ライスクッカー、ヨーグルトメーカーなどの機能を兼ね備えた万能調理器具です。

インスタポットを使って卵を調理する方法は非常に簡単で、特に「インスタポットで作るゆで卵」は人気があります。卵をインスタポットに入れ、1カップの水を加えて、圧力調理で5~7分間調理するだけで、完璧なゆで卵が出来上がります。この方法だと、卵をしっかり加熱できるため、生卵に対するサルモネラ菌のリスクを避けつつ、美味しい卵を楽しめます。

また、インスタポットで低温殺菌卵を調理すれば、さらに安全に卵を食べることができます。

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アメリカの卵の選びの注意点

アメリカでは、卵の品質や飼育方法に関する表示が非常に重要です。「Free-range」や「Cage-free」などの表記がされている卵は、倫理的な面で選ばれることが多いですが、衛生面でも注意が必要です。

また、「オーガニック卵」や「サルモネラ・フリー卵」を選ぶことで、より安全に生卵を食べることができます。しかし、これらの卵であっても、完全にリスクがゼロではないことを理解し、安全に食べるためには加熱を行うことが推奨されます。

まとめ

アメリカで生卵を食べる際には、サルモネラ菌のリスクを避けるために十分な衛生管理と冷蔵保存が求められます。また、日本と異なり、アメリカでは生卵を食べることに慎重な文化が根付いており、一般的には卵は加熱して食べるのが主流です。生卵を食べる際には、品質の高い卵を選び、加熱を徹底することで、安全に楽しむことができます。

アメリカの卵事情を知ることで、海外での食生活でも安心して卵を取り入れましょう!

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