この記事を読まれている方は仕事や留学でアメリカに来ている方が大半だと思いますが、アメリカに来てから銀行の新規口座開設を検討されたことはありますでしょうか?
駐在員である私を含め、多くの方は三菱UFJ銀行傘下のユニオンバンク(カリフォルニア拠点)の口座を日本で開設してから渡米することが多いと思います。
正直なところ、私が渡米する前はユニオンバンクだけで大丈夫かな~、ATMで手数料取られないかな~、といった心配だらけでしたが、
実際に暮らしてみると、ユニオンバンクのATMが近くになくても他行のATMが使える(一旦手数料はかかるが、あとで償還される)、そもそも現金を使う機会がほとんどない、といった理由で私はまったく不自由を感じたことがありません。
「じゃあユニオンバンクだけで良いのでは?」と思われたと思いますが、私は以下の理由で他の銀行の新規口座開設を一度は検討したほうが良いと考えています。
ユニオンバンクの行き先が不透明
2021年に三菱UFJ銀行がユニオンバンクの全株式を米地銀王手のUSバンコープに売却すると発表しました。
譲渡するのはリテール事業のみで、ユニオンバンクの法人・投資銀行部門はUSバンコープとの資本提携のもと三菱UFJ銀行の米国内支店などに業務移管されるとのことですが、今後の行方は不透明です。
これまで通り日本語対応してもらえるかも分かりませんし、帰国後に口座を維持できるかどうかもわかりません。
一方で、大手の銀行であれば倒産や買収などのリスクも低いですし、W-8 BEN(米国外居住者申請)をしておけば、日本に本帰国後も口座を維持できます。
大手の口座を開設すると、簡単な条件を満たすだけで現金がもらえる
これが最大のメリットです。
日本で暮らしていた感覚だと「うさんくさいな~」と感じると思いますが、
本当に現金がもらえます。しかもキャンペーンの次第では数百ドル単位で。
アメリカは金融大国ですので、入会ボーナスを支払ったとしても、預金でお金を集められれば投資や融資で効率よく運用することで十分なリターンが得られるということなのでしょうね。
ちなみに、現地で銀行口座を開設するとなると「心理的なハードル」があったり、「ある程度の手間」がかかりますが、
私が最近開設したチェース(Chase)の口座を例に挙げると、手続きはすべてオンラインで、15分も掛からずに完了しますので、実際にやってみると拍子抜けするほど簡単です。
ボーナス(現金)がもらえる条件はどの銀行もおおむね同じで、
- Checkingアカウント(当座預金口座)であれば、新規開設した口座をDirect Deposit(給与振込口座)に指定する
- Savingsアカウント(普通預金口座)であれば、一定額以上の金額を一定期間預ける
など簡単な条件でクリアできます。Direct Depositは金額に制限はありませんし、一度振り込みが確認されればそのあとは解除しても構いません。
開設するのはCheckingまたはSavingsどちらか一方でもOKですが、まずは使い勝手の良いChecking口座がおすすめです。
ATMや店舗が近くにあると何かと便利
これは副次的な理由ですが、
大手のバンクオブアメリカ(バンカメ)やチェースだとアメリカのどこに行ってもATMや店舗を見かけますし、「いざとなったら現金をおろせる」という安心につながります。
実際にお金をおろすことはほとんどないですし、ATMもほぼ使わないのですが、ユニオンバンクだと提携していない銀行だとATMが使えないこともありますし、こういった心理的な効果は異国の地では意外と重要です。
また、銀行の窓口が近くにあると何かと便利です。口座開設やクローズで困ったときにFace to Faceでやり取りができますし、何かトラブルがあった時やローンを組むときなどにもサポートが得られます。
以上の理由から、店舗やATMを多く構える銀行の口座を作っておくと便利です。
おすすめの銀行
結論からいいますと、「大手銀行」で口座開設することをおすすめします。
理由は、店舗数やATMが多いからです。
各銀行は、州や地域によって特色があり、カバーするエリアが異なりますので、お住いの州や地域に広く店舗を構える銀行を選択されると良いと思います。
Chase Bank (チェース銀行)
ニューヨーク市に本社を置くアメリカ最大の銀行です。正式名称はJPモルガン・チェース銀行(JPMorgan Chase Bank, N.A.)。
支店数: アメリカ48州に5,100以上
ATM数: 17,000台以上
Checking Account サインアップボーナス200ドル
※上記は記事作成時点のものですので、最新のオファーを確認してから手続きを進めてください。
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関連記事:アメリカ最大手Chase銀行の口座開設ガイド(オンラインで完結)
チェースの口座を開けておくと同行発行の在米日本人に大人気のクレジットカードChase Sapphire Preferred(サインアップボーナス600ドル以上の価値。600ドル現金化も可能)が作りやすくなりますので、チェースのクレジットカードを検討される場合は早めに口座作成しておくことをお勧めします。以下の記事でこのカードの特典や魅力について詳しく紹介していますので興味のある方はご覧ください。
関連記事:【最強コスパ】Chase Sapphire Preferredレビュー
Bank of America(バンク・オブ・アメリカ)
ノースカロライナ州シャーロットに本社を置く、JPモルガン・チェースに次ぐアメリカ第2位の銀行です。正式名称はBank of America Corporation(略称:BofAまたはBoA)で、日本人からは”バンカメ”の略称で呼ばれることが多いです。
支店数: アメリカ37州に4,100以上
ATM数: 16,000台以上
サインアップボーナス100ドル
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Bank of America New Bank Account
また、バンカメは、毎月第一土曜日・日曜日にMuseums On Usというイベントを開催しており、アメリカ全土の美術館・博物館が入場無料になります。例えばボストンであればボストン美術館($29)、NYCであればメトロポリタン博物館($30)などが無料で楽しめます。アカウント保有者のみの特典ですが、これはかなり使い勝手がよく、金額も大きいのでおすすめです。
Wells Fargo(ウェルズファーゴ)
カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くアメリカ第3位の銀行。正式名称はWells Fargo & Company。アメリカの大企業のフォーチュン500リストで37位にランクされたこともある注目の銀行です。
支店数: アメリカ38州に4,900以上
ATM数: 12,000台以上
サインアップボーナス200ドル
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Citi Bank(シティ銀行)
ニューヨークに本社を置くアメリカ第4位の銀行。支店がニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ワシントンD.C.、マイアミの6都市圏に集中しているのが特徴で、店舗数は少なめです。
支店数: アメリカ10州に690以上
ATM数: 72,000台以上
サインアップボーナス200ドル~
(1万~30万ドルを20日以内に入金し、60日維持する必要あり)
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US Bank(ユーエスバンク)
ミネソタ州ミネアポリスに本社を置くアメリカ第5位の銀行です。正式名称はUS Bancorp(U.S.バンコープ)。ウェルズファーゴと同じく中部から中西部をを中心に事業を展開しています。店舗数はそこそこありますが、ATM数が割と少なめです。
支店数: アメリカ26州に2,000以上
ATM数: 5,000台以上
サインアップボーナス200ドル
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銀行口座開設時の注意点
これはユニオンバンクでも同じですが、どの銀行も一定額以上の残高がないと口座維持手数料が取られてしまいます。
ですので、あまりたくさん口座を開いてしまうと管理が大変になりますし、場合によっては口座維持手数料が取られていることに気づかず逆に損してしまうこともあります。
とはいってもユニオンバンク以外に大手の銀行口座を持っておくとメリットが十分にあるので、どれか一つ決めて開設するのが良いです。
おすすめは、店舗もATMも多いチェースかバンカメの口座をどちらかひとつを開設してみることです。
一度開設してしまえば要領が分かりますし、自分にとって複数口座を持つことのメリットがどれだけあるか、お小遣い稼ぎに色々とトライしてみようかなど、考え方が定まるはずです。
銀行口座のクローズも、店舗に出向かずチャットや電話で15分もあれば解約できます。
チェースの口座開設の手順についてはまとめた記事を作成していますのでご参考ください。
関連記事:アメリカ最大手Chase銀行の口座開設ガイド(オンラインで完結)
この機会に、もう一つ銀行口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、日本から米国へ送金するならWISEが手数料が安くて便利です。会費等はかからず登録も簡単です。今なら紹介リンクから600ドルまでの送金手数料が無料になるキャンペーン中ですので興味のある方は申し込んでみてください。初めての方は600ドル以内で試しに送金してみると手数料が掛からず要領が分かるので後の送金がスムーズになります。
以上、参考になれば幸いです。